国内初!カメラ映像からAIが現在地を判定
Webアプリで屋内測位を実現する「メタマップ VISION」を提供開始GPSが届きにくい京都駅で運用開始、観光DXにも貢献
ボールドライト株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:宮本章弘)は、施設ナビゲーション・プラットフォーム「メタマップ」の新機能として、スマートフォンのカメラ映像をAIで解析し現在地を判定する国内初[1]の映像判定型屋内測位技術「メタマップ VISION」を開発しました。本サービスは2025年9月26日(金)より提供を開始し、第一弾として、1日平均利用者数約45万人[2]を誇る京都駅構内の「京都駅デジタルマップ(Kyoto Station Smart Navi)」に導入されます。従来、屋内測位はビーコンやWi-Fiなど電波強度を利用する方式が主流で、ネイティブアプリ開発が必須とされてきました。しかし「メタマップ VISION」では、スマートフォンのブラウザ上で直接利用可能なWebアプリとして屋内測位を実現。インストール不要で誰でも利用でき、開発・運用コストの削減と利用者利便性の向上を両立しました。
[1] 2025年9月19日現在、当社調べ
[2] 出典:JR西日本
開発の背景
ボールドライトは2022年より「メタマップ」を提供してきました。これは、特定の施設やエリアを2D/3Dのインタラクティブなデジタルマップとして表現し、経路検索、混雑情報、スタンプラリー、クーポン配布などの機能を統合することで、施設ナビゲーションと回遊促進を同時に実現するプラットフォームです。
屋内施設においては、GPSの精度や階層判定の困難さから「現在地の正確な取得」が大きな課題でした。その解決策として従来はビーコンやWi-Fiによる測位方式が用いられてきましたが、開発・運用コストが高く、利用者側にもアプリインストールの負担がありました。
そこで当社は、スマートフォンのカメラ映像をAIで解析する新方式を開発し、Webアプリ上で屋内測位を実現する「メタマップ VISION」を開発しました。
技術の特長
構築フェーズ(独自システムによる効率的なAIモデル構築サイクル)
・空間映像収集専用ツール「メタマップ VISION Survey」を用いて、屋内の写真及び動画撮影と空間DBの構築を同時に実現。・生成AIで膨大な画像データを整理し、空間AIモデルをディープラーニングで構築。
・クラウド経由でAIモデルをデリバリー、利用者のフィードバック元に再学習も可。
利用フェーズ(エッジAIによる即時判定)
・ユーザーがカメラをかざすと、端末上でAIがリアルタイムに映像を解析。・映像内のあらゆる情報から、ユーザーの現在地と方位をデジタルマップ上に表示。
・現在地からのシームレスなルート検索を実現。
最新技術で高速・安心の体験
・映像データをクラウドに送信せず、端末内で処理。・高速レスポンスとプライバシー保護を両立。
・WebGPU版の必須環境
・iOS(Safari):iOS 26以降
・Android(Chrome):Android 12以降
・非対応環境ではWebGL上で動作
京都駅での導入
初回導入先は、観光拠点として世界中の旅行者を迎える京都駅です。京都市は2024年から観光課題対策のため、多言語化した京都市内の観光案内デジタルマップ「Kyoto Smart Navi」を運用してきました。今回新たに「京都駅デジタルマップ(Kyoto Station Smart Navi)」として「メタマップ」と「メタマップ VISION」を搭載することで、駅構内や地下街、バスロータリーなど複雑な動線に対応し、迷いやすい環境での利便性を大幅に向上させます。
導入効果として、観光客は短い滞在時間でもスムーズに移動でき、移動時間短縮や混雑緩和、案内所への問い合わせ削減が期待されます。
Kyoto Smart Navi
ja.kyoto.travel/useful/guide
京都駅デジタルマップ(Kyoto Station Smart Navi)
platinumaps.jp/d/kyoto-station-smart-navi
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